岐阜県のとても小さなまち「富加町」移住・定住応援サイト

とみかで暮らす人

2016年に取材した堀田さんファミリー。
とみか暮らしの『その後』を伺いました。

富加町に移住・就農して10年。子どもの成長とイチゴの成長が楽しみな毎日です。

堀田さんファミリー/2011年にとみかに移住/家族構成 ご主人、奥様、お子様1人

前回取材からの変化について教えてください。

前回取材を受けた日から5年の年月が経ちました。その間に起きた最も大きな変化は、長女が誕生したことです。私たち夫婦にとっては結婚7年目に授かった待望の子。未来へ向かってすくすく育ってほしいという願いをこめて、明日実と名付けました。果実の“実”の字をあてたのは偶然なのですが、友人に「イチゴ農家らしい素敵な名前だね」と言われて以来、後付けで名前の由来に加えました(笑)。もうすぐ3歳になる娘は今、毎日元気に町内のこども園へ。農業は決まった休みがないので、週末などは両実家にもサポートしてもらいながら仕事と子育てを両立しています。(奥様)

現在の暮らしはいかがですか?

子どもが生まれてから、毎日の生活パターンががらりと変わりました。冬から春にかけての収穫時期は忙しさのピークで、6:30に私が先にビニールハウスに行って、8:30に娘をこども園に送り届けた妻が合流、収穫とパック詰め、出荷を手分けして行います。娘のお迎え時間の16:00以降は私がひとりでビニールハウスに残り、帰宅するのはだいたい18時ごろ。3人で一緒におしゃべりしながら食卓を囲み、娘と遊んだり、お風呂に入ったりするひと時に、ささやかな幸せを感じます。仕事の疲れも吹き飛びますね。残念なのは、いつも私が最初に布団に入ってしまうので、娘の寝かしつけができないことでしょうか(笑)。慌ただしくも充実した日々を過ごしています。(ご主人)

富加町に移住してよかったと思うことは何ですか?

自然豊かな場所で、優しくて温かい地域の人たちに囲まれながら暮らせること。子育てをするようになって、そのことをより強く実感します。外で子どもを遊ばせていると、いろいろな方が声をかけてくださるんですよ。地域ぐるみで成長を見守っていただいているという安心感があります。それから富加町はここ数年で、子育て世代の移住が増えているのも心強いですね。来春から新規就農される方が仲間入りすると聞いているので、お会いするのを今から楽しみにしています。(奥様)

これからについて教えてください。

10年前、離農された方のビニールハウス4棟を引き継いで、夫婦で始めたイチゴ農業。町内の先輩農家のみなさんに教わりながら、おいしいイチゴを作ろうと努めてきました。現在は12棟・栽培面積にして25アールまで増反し、経営面も順調です。でも、農作物は本当に繊細で、天候などによって、毎年同じように収穫できることはありません。特に今年は、夏の長雨の影響で病害虫が発生して、苦労しました。先輩方がいつも「農業は毎年、1年生だよ」とおっしゃる通りで、何年経っても、その時々の状況を判断し、自然と共存していく難しさを感じています。その反面、栽培管理を自分たちで創意工夫できるのが農業の魅力。私たちも、町内の牛農家さんから購入した堆肥を土壌に混ぜ込むなど、少しずつ新たな試みに取り組んでいます。これからもイチゴ農家として成長しながら、家族3人で仲良く暮らしていきたいです。(ご主人)

※ページ内の情報は2021年2月公開時点のものです。