岐阜県のとても小さなまち「富加町」移住・定住応援サイト

とみかで暮らす人

富加町で生まれ育った人、移住した人。
このまちで暮らすご家族に、お話を伺いました。

富加町で受継がれてきたイチゴ栽培の火を消さないこと。それが皆さんへの恩返しだと思っています。

堀田さんファミリー(2011年に富加町に移住 家族構成/ご主人、奥様)

富加町に移住したきっかけを教えてください。

もともと農業に興味があって、大学卒業後、愛知県内にある観光農園に就職し、8年間にわたってイチゴの栽培方法や農業経営を習得しました。その職場で妻という生涯のパートナーを得たこともあり、独立就農への思いが大きくなって一念発起。農業の担い手育成に積極的だった岐阜県のJAさんに相談したところ、離農して間もない富加町のイチゴ農家さんを紹介してくださり、その方のハウス4棟を丸ごと引き継がせていただけることになったのです。そして、こちらに移り住んで1年ほど経った2012年に、たまたま巡り会った町内の中古住宅を購入することを決めました。(ご主人)

現在の暮らしはいかがですか?

夫婦ふたり、マイペースでイチゴ作りに励んでいます。自然を相手にする仕事ですから、日々変化する天候や苗の状態などをしっかりと見極めて作業しなければなりません。手をかけすぎても、手をかけなさすぎてもいけないんですね。それが農業の難しいところであり、おもしろいところだと思います。(奥様)
イチゴは富加町の特産物のひとつで、かつては盛んに栽培が行われていたそうですが、現在の生産者は7戸のみ。その中で私たちは一番若手ということもあって、技術的なことを教わったり、相談に乗ってもらったりと、先輩農家さんにとても可愛がっていただいています。「将来はまかせたぞ」などと言われると、身が引き締まる思いがしますね。この地で営々と受継がれてきたイチゴ栽培の火を消さないことが、皆さんのご恩に報いる一番の方法だと考えています。(ご主人)…そんな贅沢な暮らしがとても気に入っています。(ご主人)

富加町のいいところ

私たち夫婦が住んでいるのは、里山風情を感じる明るい集落。ご近所の方々にも恵まれ、のどかで温かな田舎暮らしを満喫しています。岐阜県の里山というと雪が多いイメージがありますが、富加町で積もることは少なく、気候的に過ごしやすいのも魅力ですね。それからもうひとつ、私たちにとってうれしいのは、名古屋まで1時間30分ほどで行ける「意外と都会に近い田舎」であること。休日には好きなアーティストのライブへ出かけるなどして、リフレッシュしています。(奥様)

移住を考えている人へ

多くの方にとって、移住へのファーストステップはインターネットでの情報収集ではないでしょうか。でも、百聞は一見にしかず。気になる市町村があったら実際に足を運んで、その土地の人と会話し、移住後の暮らしをイメージしてみることをおすすめします。縁というのは不思議なもので、自分はこうしたいと強く思って行動すると、必要としている時に必要な人との出会いがあるんですよ。私たちが今こうして富加町で思い描いていた通りの暮らしができているのも、運命に導かれたような気がしています。
ただ、現実的な問題として、移住をして新規就農にチャレンジすることは決して簡単なことではありません。軌道に乗るまでの経済的な不安をなくすためにも、できるだけ移住前に自己資金を貯めておくことが重要だと思います。(ご主人)

※ページ内の情報は2016年3月公開時点のものです。